加福漆器店について

福井県小浜市にある加福漆器店は、100年以上にわたり若狭塗の製造を続けています。
創業当時の正式な記録は現存しませんが、技術は曾祖父、祖父の代から四代にわたって継承されており、現在は四代目が制作の主軸を担っています。

若狭塗は、卵の殻や貝殻、松葉などを用いて模様を作り、その上に漆を幾重にも塗り重ねてから研ぎ出す技法が特徴です。
この「研ぎ出し」の工程に職人の技術が集約されます。
同店では、すべての工程を一人の職人が一貫して手がける体制をとっており、個々の作品に作り手の感覚が反映されるのが特色です。

近年は、伝統的な技法を維持しながら、現代の生活様式に適した製品開発に注力しています。
かつては硯箱や重箱などが主流でしたが、現在は箸を中心に、ボールペン、名刺入れ、コンピュータマウス、ピンバッジなど、日常的に使用できる小物の制作を強化しています。
また、製品にとどまらず、ホテルのパネルや大学の装飾など、建築・インテリア分野への展開も行っています。

「日常での使用を通じて漆器の特性を伝える」という方針のもと、従来の枠組みにとらわれない製品化を継続しています。
軽量で手に馴染み、熱が伝わりにくいという若狭塗本来の特性を活かし、同店は今後も伝統技術と現代の暮らしをつなぐものづくりを展開していく方針です。

 四代目 店主 加福 宗徳
 22歳 父に弟子入り
 36歳 伝統工芸士
 職人歴30年、ねこ好き

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